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やまんば

Author:やまんば
血液型    A型
星座     ふたご座
好きな食べ物 そば、こんにゃく、
        くコ:彡、C:。ミ、グミ
*娘に勧められて始めたブログ
なんのことやら分らんままに…。
二人三脚でとにかくやってみよう。

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柚子あれこれ
柚子あれこれ


昔のことを云うたら、年寄りの証拠ぢゃげなが、そりゃぁそうよ、年寄りでなけらにゃ昔のこたぁわからん。

わたしゃ何でも彼んでも昔がえかった、今はつまらんと云うとりゃせんのよ。

只、昔の思い出を懐かしんで話すんぢゃが、若い人たちゃ煩わしげじゃ。

若い人たちゃ忙しいし、話す側がおんなじことを、何べんも話したりするけえぢゃろ。

それに聞くほうは一ぺん聞いたら忘れんし、話すほうは忘れとる。


こりゃ逆ならえかろうに、ままならんもんぢゃ。
 

七、八年前「獅子柚子」云う珍しい苗を植えたら、赤ん坊の頭ぐらいの大きな実が生った。

わたしゃ、喜んで貰えるのが嬉しうて、二つ仏前にお供えしたら、あとは人にあげよった。


去年の夏、木の丈二メートルぐらいで、青い実が十二、三個もついとった。


いかにも重たげで、枝がしなうて折れぁせんかと心配じゃった。


去年は再々、台風が来よった。

支えはしとったんじゃが、例年にない酷い台風ぢゃったけえ、その支えじゃ間拍子に合わなんだものよ、根元からきれいさっぱり折れてしもうた。

「やれまぁ惜しや惜しや、酷いことよのう」
わたしゃ、えっとブツブツこぼしこぼし、娘に手をかして貰うて起こしてから、
あれこれ手当してみたんぢゃが、秋になると、とうとう枯れてしもうた。

そいでも、諦めきれんで、新芽がでやぁせんかと儚い期待で、
ちょくちょく再々根元を覗いた。

冬が来た。やがて春も来た。・・・が、何の音沙汰も無うて夏が来た。


やっぱり枯れたんじゃ!!

まだまだ若い木じゃったのに、何んとイトウシイ・・・・。

えっと楽しませて呉れてありがとうよ。


また植えよう思うても、あの苗はとんと見かけん。


そいでまあ、獅子柚子は一巻のおわり。


 昔わたしが子供のころぢゃった。


田舎のあばら家の周りは、庭と畠が混在しとって、今考えるとなかなか便利に、何もかもぐちゃぐちゃ植えてあった。

そこに鶏を放しとった。

鶏はその中の虫を食べるけぇ野菜の虫除けになった。ついでに菜っ葉も食べよったが、・・・。


納屋の前の畠の下は小川が流れて、洗濯の濯ぎをしたり野菜などを洗うとった。
茶碗もなべも、釜も洗いよった。

川から畠までの斜面は野面で、夏から秋にかけて、萱のあいだに雑草がびっしり茂る。


そこへ、上の畠から大きな柚子の木が枝をいっぱいに繁らせて、
よろめくように被さっとった。

なんせ大きな木ぢゃった。

すぐ近くが竹薮ぢゃったけえ、いつの台風にも守られて、秋にゃぁ仰山な香り高い黄色い実が生って、近所の衆や、通りがかりの人に、喜ばれとった。
(おばぁさんは、人に物をあげるんが趣味?のような人じゃった)

  
 あの頃は果物いうたら柿にイチジク、山でブルーベリーに似たようなもの、桑の実、それにアケビでも見つけたら千載一遇もんぢゃった。


その頃、だんだん戦況が厳しくなりよったのに、子供のわたしらは何にも知らず、「♪紀元は二千六百年、ああ一億のう胸は鳴るう♪」などと大声で歌うて遊び呆けとった。

帰宅するとすぐに、

「♪ああ一億のう腹は減るう♪」と歌う。

するとおばぁさんは
「なぁんにもありゃせん、柚子なと食いない(食べんさい)」

と云うて、濡れ縁に腰かけて厚い柚子の皮を、節くれだった手でグイグイむいでじゃった。

それから
「柚子はのう重宝なものぢゃ、皮も喰えるし、中身はええ酢ぢゃし、焼きなば(焼きマツタケ)にかけて喰うつらぁ、(食べたら)美味いのなんの、まっこと極楽よ」
と云うてじゃった。

そして紺碧の空を見上げて

「こんど雨が降っつらぁ、なばとりに行こうで」
と、

山は遠い!。しんどい!

足が痛うなるけぇ嫌ぢゃった。

おばあさんは、わたしの気持ちなんどお構いなし、さも嬉しげに柚子を手にとっちゃぁ
、    
「んまあええ香りぢゃのう」とバリバリ、ばりばり、柚子の皮を食べてぢゃった。


皮ぁ、苦ぁし、中身ぁやたら酢いい、わたしは好かんけえ、ちいびっと食べよった。


「ありゃ!、わりゃぁ喰わんのかえ? こがいにええもん喰わんのか、せえだして喰うてみい! 身が軽うなるんで! あん? 喰わんか、バカタレ!ほいぢゃけえわりゃ、なにゅうさしても、ほうとぬるいのよ(何をさしても遅い)」

と歯噛みせんばかりに云い云い、入れ歯ぢゃのに、またバリバリ食べてじゃった。

後々思うに、まったく好奇心の強い、行動的な人ぢゃった!・・・。

「ほうとぬるい、ほうとぬるい」と云れながら長じた私は、
残念乍ら今にほうとぬるい。

加齢とともに、こりゃぁ度を増すばっかりで、どうにもならん。

それにしても、あの頃ビタミンcなんどは解らんでも、経験や云い伝えでの知恵ぢゃったかと、感心することしきりのこの頃。

ほいでも柚子はなかなか私の口には入らん。
   
 そこに有っても、ついついほかの物に手が出てしまう。
我ながら、つまらんことじゃ。

 柚子はそういうわけで好みぢゃぁないのに、なんでかその柚子の種を植えた。

かなり大きうなって、(1メートルぐらいだった頃)実父に

「おばあさんの柚子が、芽が出て大きうなったよ」と言うたら、

「柚子う植えたんか、あんたぁ相変わらず婆よのう。(おばあさんが好き)何ぼ婆の柚子でも生りゃあせんよう。柚子の馬鹿たれ20年云うてのう、植えたもん(者)が死なにゃあ生らんげなけえの」
と情けないことをのたもうた。

 あれから20数年、わたしの植えた木はやたら大きうなって、たわわに実をつけよる。

  しかし妙なことに、柚子にゃ似ても似つかん大きな実ぢゃった。
(人の話じゃその柚子は、八朔の木かなんかの接木だったのが、種を植えたので、先祖返りしたんじゃろと云うことじゃった)

八朔のような味がするけえ、八朔もどきと私は云うとる。

柚子ぢゃなかったけえ、わたしはピンピンで生きとるんかも知れん?
(昔は人生五十年いうたけぇ、植えた者は死んで当たり前じゃったかも?)

大きな実が、仰山なこと生るけえ、毎年ママレードをいっぱい作らにゃならん。

 昨年がおばあさんの50年忌、父が逝って13年、あのおばぁさんの柚子の木も枯れて10年余、もぐときに、川に落ちんように受け止めてくれた、萱の生い茂った野面はきれいな石垣に変った。

小川は今も流れよるが、洗い物の役目は無うなった。その所為かどうか知らんが、カワニナも川海老も川蟹もおらん。

 子供も遊ばん。風情のないことじゃ・・・。

今日もわが家の、食卓の端に柚子が二、三個、萎びかけて所在なげに、転げとる。
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ブログ | 07:40:14 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
こんにちは
たのしく、そして温かい気持ちにさせられました。
今も昔もかわらない。
そういえるものをみつける事が、最近どんだけへったことか。
最近はゲームやらネットやら・・・
小さい子達は、私たちが死んだら、昔話をどのようにするのか・・・
想像するだけでさびしく、そして、なんだか恐ろしくなります。
最近の子供たちは、みな、見てくればかり・・・
服や、手、ましてや顔などに、泥など付こうものなら、ワーワーと、
喚き散らすばかり・・・
は~・・・
かなしいかぎりです・・・
またきますねw
お元気でw
2005-11-21 月 12:05:13 | URL | だるま [編集]
おいで下さってありがとうございます。

またおいで下さい。やまんばの励みになります。

      お風邪を召さぬよう、ご自愛下さい。
2005-11-22 火 05:24:40 | URL | やまんば [編集]
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