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やまんば

Author:やまんば
血液型    A型
星座     ふたご座
好きな食べ物 そば、こんにゃく、
        くコ:彡、C:。ミ、グミ
*娘に勧められて始めたブログ
なんのことやら分らんままに…。
二人三脚でとにかくやってみよう。

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とり3…おつかい
ノーパンクという自転車がきた。
チューブが無うて、中までタイヤじゃけ、穴ぼこ道を ガタンガタ、ゴトンゴト と、賑やかな音をたてて走った。

わたしはそれで、お使いにいった。

県病院に入院しとった叔父のために、米と野菜を運んだこともある。(自炊で、叔母がついとった)

米は統制じゃった。警察につかまりゃ取り上げられる。子供の方が目だたんと云うことでわたしが行くことになった。

中学二年じゃった。

「横川に出つらぁのう、とにかく電車道を行けぇよ、警察に引っかかっつらぁ、こらえてつかぁさい、云うて泣くんで

おばあさんは、何度もなんども、くどくどくどくど云うてじゃった。

荷台に荷物をくくりつけよった父が、煩さがって、
「はぁ、解かったよのぅ、はよう行きない。」と自転車を押し出した。

あの頃はT村といいよった。そこから県病院まではかなり遠い。(20キロぐらい)

横川まで出ると、バラック建ての闇市があって、田舎もんのわたしは珍しうて、覗いて見たかったが、叔父のとこへ行くのに気が急いた。

 一面焼け野原にポツンポツンと、バラック建ての住まいがあった。

視界が開けとるけえ県病院はすぐ分かった。無事届けて、またギーコンガタガタと伴奏つきの自転車をこいで帰った。



それからまた暫らくして、父の云いつけで10キロ余の先の町に、鶏の雛を買いに行くことになった。

雛は雛でも雄じゃった。雄は安いけぇ、鳩ぐらいの大きさのを十二、三羽、籠に入れて自転車の荷台に、くくりつけて帰った。

 帰りはゆるい上り坂じゃけえ、行きのようには走られん。そのくせ伴奏は、相変わらず賑やかじゃった。

おまけにガタンというたんびに、鶏がバタバタ、ココッ、ココと、けたたましい。なんせ数があるけえ・・・。


 花の中学生?が妙なものを積んで走りよる、とでも思うてか、道で会う人は怪訝な顔で振り返る。なんぼうわたしでも、恥かしい。

ようよう村の入り口まで走って、帰えりついてホッとした。

ゆっくり走りよると…。

「おりゃ、やまんばよい、後ろなぁ、なんなら、見せてみいの。」
同級生のO君じゃった。彼はいささかおしゃべりで、気のええお調子もんじゃ。(わたしも)

「見せられんッ!」わたしは大柄で、彼は小柄、大声出すと、たちまち態度が変わって、ニヤニヤ笑顔で迫ってくる。笑顔にゃ弱いのが人の常で・・・。


「のう、ちいと覗かせてえの」声まで優しい。よっぽど見たいんじゃろ。わたしは、被せてあった風呂敷を、ちいと剥ぐってみせた。


「やっぱりの、鶏じゃ思うた、こりゃ雌じゃなかろうがい。」


「うん」わたしは仕方なしに頷く。

「おんばっかりどうするんなら、玉子生まんのに、バッカじゃのう、ケッケケケケケッケェ~」
O君はさも可笑しげに笑い転げた。

見せえ、見せえ云うけぇ、見せたんじゃ、わたしは草臥れとって腹がたってきた。

「ヤカマシイわいッ!」わたしは一渇して、また自転車にまたがってこぎ出した。


後ろから、彼の声が さいならぁ~ と風に乗ってきた。

家じゃぁ父が、大きな鶏小屋をこさえて待っとった。


不細工じゃった。


「まぁケンや、もちいたぁ、てぇねぇにしつらぁ、どうかいの、ど拍子も無ぁことよのう」

おばぁさんは、父の大雑把な仕事が気に食わん。

「ええんじゃ、鶏が入るんじゃけ、これで上等!」

「ほいでも、人が見んさっつらぁ、ふうが悪りぃで。」

「なんぞ云やぁ、ふうが悪りぃ、ふうが悪りぃ、・・・人がなにゅうして呉れるんや、ボサーと、しとらんと、はよ鶏を入れぇっ。」

父は私に怒りをぶっつける。


学校へいくと、わたしと雄鶏のことが噂になっとった。

(やまんばは変わり者じゃ、ふうが悪りぃこた、ないんじゃろうかと・・・)

勝手に云やぁええ、内心穏やかじゃないが、平気な平左ヱ門になることにした。

しかし考えてみりゃ、やっぱり可笑しい。伴奏つきのノーパンクに、雄鶏ばっかりで・・・。


「やまんばは脳パンクなんじゃろう」と云いよるかも知れん。
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エッセイ | 17:35:53 | Trackback(0) | Comments(0)
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